U・N・『鍵っ子』と『エロゲーオタク』は同じ彼なのか?

…U・Nは『"う"まいこと"ナ"イスな略を考えようとしたけど思いつかなかったorz』の略です。ちなみにここで言う『エロゲー』とはいわゆるエロメイン、抜きゲーと言われるやつです。


…とかわけわからんことはどうでもいいんです。『鍵のことについて書くのに東方ネタなのは何故?』とかもどうでもいいんです。
なにが言いたいのかというと、
『鍵をそこらの抜きゲーと一緒にすんな!』
ってことです。


…まず、なんでいきなりこんな事を言い出したのか、というのを話します。
今日、最近アニメにハマり始めたらしい中学時代の部活メイトに駅でばったり会ってしまいました。そして彼もクラナド大好きだそうです。
…おぉ、なかなかイイ奴になったじゃないか。
クラナドで話も弾む。…はずだったのに。
…原作について語っていると、こんな事を言われました。


『あれだろ? クラナドの原作ってエロゲなんだろ? …そんなのであの話の良さがわかるの?』


おぉ、すっげぇ。
一瞬でそいつのことを大っ嫌いになることができました。
まぁ、もともとあまり好きではなかったんですけどね。
(…控えピッチャーのくせに素人相手だと調子こいて、一応9番セカンドでレギュラーだった俺にも『9番なんてレギュラーぎりぎりじゃん』とか言ってプレッシャー与え続けて……)
…っておっと、話がずれてる。っていうか一人称もぶれてる…
…冷静に冷静に。


まぁ、そこではこんな怒りも抑えて静かに言い返してやりましたよ。


『逆に聞くけどあのアニメでクラナド全部知ったつもり?あんなのまだまだ序の口だよ?あのエンディングの岡崎のセリフだって原作の渚√の半分くらいで普通に出てくるセリフだよ?あの程度で号泣?はっ!にわかもほどほどにしとけ!…っていうかそもそも原作エロゲじゃねぇし!』
(…全然怒りが抑えきれてない上、静かでもないのは追及しないであげてください……)


…とまぁ、こんな感じでまくしたてたら何も言わずに『コイツキモい…』みたいな顔してどこかへ去って行きました。
それで僕の怒りは50%位おさまったのですが、代わりにある疑問がわいてきました。


『エロゲで作品の良さがわからないなんてことはあるのか?』
と言うことです。


僕自身の結論から言います。
それはあり得ません。
Kanon、AIRからの経験で言わせてもらいます。
それはあり得ません。
…大事なことなので二回言いました。


むしろ、大事なのは『エロゲか否か』ではなく、『何に焦点を当てて物語を作っているか』です。
…よく考えれば当然のことです。ナントカをさせるためだけのゲームでその先にある感動を与える、なんてよほどのことがなければ不可能です。ネット上で一時の話題になることくらいが関の山でしょう。
…そこで、今度は逆に考えてみます。純粋に感動、何か心を動かせるものを与えたい、ということだけを考えて作られたゲームが設定だけでエロさを求めよう、なんてことはできません。無理やりエロを入れてしまうと、どうしてもストーリー的に不自然さが残ってしまいます。


このことから何が言えるのか。
それは『本当の意味での良作はエロゲを超えた所にある』ということです。
これはその作品がエロゲではない、ということではありません。
ホントの良作は根本的に『エロ』とか『萌え』とか『笑い』とか『感動』とかそういう条件に左右されない、ということです。
…おそらく、こんなのはわざわざ僕が書かなくても全員が心で理解していることです。だからこそ、『鍵っ子』がいるのです。『Keyオタク』ではなく『鍵っ子』がいるのです。


…だからこそ、気易くエロゲなら全部×。原作なんて糞くらえ。っていう考えが許せなかった。これは鍵がどうのこうの以前にこの世の創作物の価値を根本からバカにしている、としか思えなかった。
…だから、どうしても許せなかったんです。



…と、自分の主観的意見をそれっぽい理論であたかも合っているかのように正当化してみました。
まぁ、結局何が言いたいのかというと、
『やっぱりKeyはエロゲだろうが何だろうが面白いよね』
ってことです。


…ただこれだけのことを『怒り』というエネルギーがこんな長ったらしい文章にしてみせました。



…これから毎日怒りながらこのブログ書こっかな……