人生って何だろう…それは、クラナドです。

…突然ですが、人生について自分なりに考えてみました。
…もちろんクラナドで。


とりあえず高校パートを全部終わらせたのですが、これからアフターだと思うと渚の最後がフラッシュバックしてしまって目からの汗が止まりません。
…そりゃ人生を考えてみたくもなりますよ。
…嗚呼、自分の生き方のなんてショボイこと………



…まず、言わせてもらいます。
『人生』なんてちょろいもんです。
…何の苦労も知らない高校生が言わせてもらいます。
『人生』なんてちょろいもんです。
…というのも『生きるのに精一杯の奴がこんなところで日記なんか書いてるわけねぇだろう』、と。


なら何故、人は『いい人生を送りたい』なんて言うんでしょうか?
そもそも、『いい人生』って何なんでしょうか?


『いい人生』。それは『渚と朋也の人生』です。
見境のない鍵っ子が言わせてもらいます。
それは『CLANNAD』です。


たかが16年しか人生を体験していない、働いていない、車にも乗れない、エロゲだって買えないただの高校生が語るのもおかしな話ですが、
CLANNAD=人生、人生=CLANNAD』です。


このゲームには比喩でもなんでもなく、そのままの、ありのままの人生が詰め込まれています。
しかも、その人生は必ずしも順風満帆のものではありません。
…双子の姉妹の恋は必ず片方が報われません。
…姉のために頑張った少女はいつしかみんなから消えてしまいます。
…絶対無敵の生徒会長たちだって来ない恋人を待ち続けます。
…そして、やっと『人生』を手に入れた少女も最後には………


しかし、誰もそんな人生を悲観しません。


…何故か?


それは、それが紛れもなく『いい人生』だったからです。
辛いこともあります、悲しいことだってあります。
でもそれ以上に、楽しいことも、嬉しいこともあったのです。
そして、何より彼らには大切な、かけがえのない仲間がいたのです。


『涙で世界が閉ざされてしまっても、こんな美しい景色を忘れても、二人ならできる……』
…作品は変わりますが、クラナド続編である『智代アフター』のOP、『Light Colors』の歌詞です。


…悲しみで未来が絶望にかわっても、世界の、人生の素晴らしさを忘れてしまっても…
…支えあって生きていく。


それはとても簡単なこと、でも、とても大切なこと。
…辛い毎日も、悲しみにくれる日々も、それを支えてくれる友が、家族がいるから乗り越えることができるのです。
そんな優しさに包まれた人生、それを『いい人生』と呼ばないわけがありません。


人は誰でも一人です。
だからこそ、人を求めるのです。
…人は一人では生きていけません。


先ほど、『人生なんてちょろい』と書きました。
思えば、こんなことを書けること自体、僕はとても恵まれているんです。
単に『食べ物がある』とか『学校に行ける』とかいう物的意味ではなくて。
自分が『人生なんて嫌だ』と思えないような環境、いろんな人の愛に包まれながら生きてきたということが、友人、そして何より『家族』のおかげなのかな?…と、思います。


麻枝さんが『家族』に何か特別な思い入れがあるのか、何を考えてこのストーリーをつくったのか、なんて知る由もありませんが、もしかしたらこういうことを理解してほしかったのかな?
…とか知ったかぶってみたりして……


でもまぁ、こういうゲームでこんなにも深いテーマについて考えさせられるような作品は後にも先にも…じゃなくて後には期待していますから、過去にはこれだけなのではないのかな?


とりあえず、CLANNADは素晴らしいです。


…………………。


……カッコつけていろいろ書きました。
…まだクラナドが全部終わったわけでもないのに……