リトバスは麻枝さんが最後に残したメッセージ。ならエクスタシーは?

リトバスは麻枝さんがKeyで残す最後の作品でした(…のハズでした)。


そして、リトバスには麻枝さんのメッセージが込められている。


…久しぶりにリトバスをプレイしたのですが、今になってこの噂(?)の意味が判った気がします。


リトバスは麻枝さん自身を著している』


この手の推測はリトバス発売当初から行われていたのですが、
やっぱり、これは正しいような気がしてきたんですよ。
特に気になるのは『恭介=麻枝』説。


『恭介=麻枝さん』
…いや、そう言うより、麻枝さん=恭介、と言ったほうが正しいかもしれません。
いくら『あらゆる日常をミッションにするリーダー』、とは言っても、それを生み出したのは作り手である麻枝さんです。
だから、もしも『恭介=麻枝』だとすると、麻枝さんがそうなるように作ったかたこそ、その理屈は成り立つんです。


…まぁ、考えてみれば当たり前のことですけどね。


何にせよ、もしも麻枝さんがリトバスに何かのメッセージを込めた、とすれば、
その媒介は『恭介』しか考えられないわけです。
なぜか。
それはリトバスのストーリーを考えてみればわかります。
もともと、「リトルバスターズ!」の物語は、
『理樹を強くする』という主軸に基ずいたものです。
そのために世界を創った。ミッションを与えた。
そして、その世界の創造主、一番の定礎にいるのは恭介なんです。
このことから、極端に言えば、「リトルバスターズ!」は
主人公であり物語の中心となる理樹と、その物語を作り上げる恭介がいれば成り立つ、
ということになります。


なら、最初に戻って『リトバスはメッセージ』とすれば、
それは当然、恭介から理樹へ。ということになります。
ここで、誰が恭介で誰が理樹にあたるのか、という疑問が浮上してきます。
まぁ、恭介は麻枝さん。これは確定ですね。先にも書きましたが、あの世界で何かを誰かに伝える、ということが出来るのは恭介だけ(…ヒロイン'sや野郎達もいますが、決定的な影響は与えてないので無視。です)ですから。
そして、理樹は誰?
…僕は、この答えは2つある、と考えています。


1つ目の解は、『都乃河さん』。
これは比較的容易に考えられます。リトバスのストーリーを見れば一発です。
まず、繰り返しますが、リトバスは恭介が理樹を育てる物語です。


恭介(麻枝さん)が理樹(X)を育てる。


…この『X』に誰が入るか、なんて説明すらいりませんよね?
具体的なシナリオの流れ(鈴〜リフレイン)で見てみると…


まず、鈴√では、
理樹(都乃河さん)は鈴(Y)を幸せにしようとする。
恭介(麻枝さん)は鈴(Y)を強くするために試練を与える。


そして、鈴BADエンドを挟んで…


Refrainに突入です。ここでは…


まずはじめに、
壊れてしまった鈴(Y)を理樹(都乃河)が修復しようとします。


途中の『SIDE:〜』はストーリー上の脚色、と考え、ここでは省きます。


最終的には、
恭介(麻枝)が理樹(都乃河)へ鈴(Y)を託します。
そして、
恭介(麻枝)とのお別れ。


…大幅に端折るとこうなります。
ここで、また何か出てきましたね。『鈴(Y)』です。
この『Y』、に『Key』という単語を入れてみてください。
ほとんど意味は通じるようになるはずです。
…ただ、1つ、おかしな所がありますね。
『壊れた鈴(Y)を理樹が修復する』
普通にY=Keyを代入するだけでは、どうも意味が通りません。
なので、少し文章自体をいじってみます。
『恭介のいなくなったリトルバスターズを理樹が修復』
…意味自体が変わってしまった気がしなくもありませんが…
ゲーム本編では
『鈴』と同時に『リトルバスターズ』も同じく、壊れてしまっています。
そして、その原因の1つは『恭介の引きこもり』です。
おそらく鈴がああなってしまった原因にも『保護者(=恭介)の不在』はあるのではないでしょうか。
…つまり、多少強引な気もしますが、
『鈴』=『リトルバスターズ』の等式が成り立ち、
その原因は『恭介の不在』というコトになります。
なので、先の『恭介のいなくなった……』を普通どうりに解釈すると、
『麻枝さんのいなくなったKeyを都乃河さんが立て直す』
ということになります。


これを踏まえ、物語全体を読むと、


都乃河さんはこれからのKeyのためにがんばる』
『でも麻枝さんはKeyに試練(もちろん、麻枝さんの引退のことです)を与える』
(その結果、Keyは大いに揺れることになるでしょう)
『でも、都乃河さんがKeyを立て直す』
『最後には、麻枝さんは別れを惜しみながらも、Keyを都乃河さんに託す』
『そして、自分自身はKeyを後にする』


と、なんともすっきりとしたストーリーになります。
これは麻枝さんの、こんな流れで引退をしたい、という願望なのでは、と考えています。
このことから、『恭介=麻枝、理樹=都乃河』説は結構信用出来ると思うのですよ。(…こじつけ、と言われればそれまでですけど…汗
どうでしょうか?
ダメ?






…ダメならもう1つ。
『理樹=僕たちプレイヤー』説です。
…いや、よくよく考えてみれば主人公がプレーヤー、ってのは当たり前なんですが、
どうもリトバスではこのことが特別な意味を持っている気がするのです。
先と同じく、代入法で考えます。


恭介(麻枝さん)が理樹(プレーヤー)を育てる。
…これがいきなり意味がわからないんですが、単純に考えましょう。
『麻枝さんのシナリオでプレーヤーは何かを感じ取って成長しろ』
…以上。
…適当すぎですかね?


でも構わず鈴√突入。
理樹(プレーヤー)は鈴(Y)を幸せにしようとする。
恭介(麻枝さん)は鈴(Y)を強くするために試練を与える。


…またまたややこしいのが!
これは少し真剣に考えてみます。
この場合、どうも鈴=Key、ではないような気がします。
そこで、『Y=シナリオ』を代入。
さらに、少し細工をして、『幸せにする』を『楽しむ』に変換。
…まぁ、これはシナリオの『幸せ』はズバリ『楽しまれること』だろう、という僕の勝手な解釈です。ぶっちゃけ、無理なこじつけです。
…ですが、こうすると一応、話は通るんですよ。


『プレーヤーはシナリオを楽しみ、麻枝さんはシナリオを進化させていく』


しかし、ここで『鈴BADエンド』がやって来るわけです。


…僕はこのBADエンドは非常に大きな意味を持っているのではないか、と思っています。
なぜか、と言うと、
麻枝さんがKeyを引退(シナリオライター引退)はこのBADが原因ではないか、と思うのですよ。
麻枝さんは、シナリオで限界を感じた、と言いました。
これは、恭介が『自分が間違っていたのか』、『世界は変えられないのか』という心境と重なりませんか?
…麻枝さんは行くところまで行きついての『限界』、
 恭介のは単に実力不足としての『限界』、という違いはありますが……


…とりあえず、これがあったから恭介(麻枝さん)は世界を壊し、理樹(都乃河さん)にすべてを託そう、と考えたわけです。


そんなわけで、Refrainです。


まずはじめに、
壊れてしまった鈴(Y)を理樹(プレーヤー)が修復しようとして…


最終的には、
恭介(麻枝)が理樹(プレーヤー)へ鈴(Y)を託します。
そして、
恭介(麻枝)とのお別れ。


…これは、なんだか少し工夫するだけでいけそうです。
直訳で、
『壊れたシナリオをプレーヤーがフォローして』
『でも、最後に、麻枝さんはシナリオをプレーヤーに託す。』
『そして、引退』


少し、いじくります。
『もう書かれることのないシナリオはプレーヤーが自由に受け止め、』
『最後には、その物語はプレーヤー自身の心の中のモノとなる。』
『そして引退』


…少し変な表現ですが、
要は、
麻枝さんの今まで(Keyで)書いてきたシナリオは、それをプレイした人間が自由に感じ取り、(中にはssと言う形で改めて外に出す方もいますが、それも含めて)個人の心の財産としてくれ。
…というような麻枝さんの希望(?)なのではないかな〜?
と、考えています。
(…『壊れた物語』が一瞬『智アフ』のコトだと考えてしまったのは内緒。
 …僕は大好きですよ? 『智代アフター』…


なんか強引ですが、おおよそOKなのではないかな…汗
たぶん。





…あ! 1つ忘れてました。
最後に恭介は『戻って』くるんです。


これは、最初『Rewrite』でQC(品質管理)で戻ってくる、ってことなのかな?
…と、考えていたのですが、もしや!
リトルバスターズ!エクスタシー』での復活を読んでいたのでは!?


って、言ってはみても、あり得ないんですけどね。
当初、エクスタシーに麻枝さんはいないはずでしたし。


…ただ、それでも沙耶√で麻枝さんが戻ってくるのは紛れもない事実です。
一旦、麻枝さん自身の物語を完結させたわけですから、エクスタシーでも何らかの仕掛けはあるのではないのでしょうか。
それに、わざわざ新キャラ、つまり前の世界に存在しなかったイレギュラー、を通しての描写です。
そこには何らかの深い理由が……!?




…ないですかね?


とは言ってもあきらめ切れないのがA型男のしつこさ。
と、いうわけで明日はこれを踏まえてのエクスタシー予想です。


…ちなみにエクスタシーまであと13日。2週間切りました。